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『刷る』シェービングは、インドで食用とされているヤンピー(羊革)を加工していく(削ぐ)作業で、職人が一枚一枚ていねいに行っていく。濡らした革の裏面を、少しずつシェービング。能率手帳GOLDの場合、革は8mmの薄さで揃えられる。ヤンピーはやわらかく上質な革のため、表面に傷をつけないようにするのが難しい。 『断つ』刷り上がった紙の四隅を、断裁機で切り落とす。数百枚の紙の束を空気を抜きながらそろえ、幅わずか0.2mmのトンボ線を目安に、刃先のレーザーを平行に当てる。印刷用紙がわずかでも伸縮していたりゆがんでいると感じれば、束と機械の間に紙を挟み込み調整する。「紙も生き物だから伸縮は必然。だから断裁でそれをゼロにする」と担当者。断裁面を覆うトンボ線のグレー帯は、技術と精度の証だ。 『折る』断裁された紙を1枚につき3回折り返し、16ページの束にする。高速で折られていく束の罫線が左右のページでズレていないかを細かく検品する。紙厚によって、そして商品によって仕上がりが微妙に変化するが、常に安定させる技術は新寿堂の誇りだ。担当の樋山は、「目安のトンボ線に頼りすぎない。つねに絵柄をしっかり見て合わせることが大事」。これは新寿堂創成期からの伝統。機械は進化しても必ず自分の目で確認する作業は変わらない。『合わせる』折を並べてページ順に重ねていく。「丁合い」と呼ばれる本工程を経て、手帳の全ページがまとめられる。『綴じる』まとめられた折を綴じることで冊子になる。1年の酷使に耐えられるよう「糸かがり」という高強度の製本方法を採用している。 『固める』冊子の背に糊をつけてさらに補強。一方でしなやかな開閉にも配慮。そのバランスが難しい。 『貼る』手帳の中身と内表紙をつなぐために厚手の用紙を貼る「見返し貼り」。シワが出ないよう慎重に行う。『巻く』百科事典にも使われる「寒冷紗」という補強テープなどを、固めた背表紙に貼り付け。補強に補強を重ねていく。 『彩る』仕上がった手帳は、汚れの防止を兼ねて小口(切断面)を美しく彩る※。手帳に合わせた指定の染料を刷毛で塗り重ね、瑪瑙で磨いて艶を出す。表面が滑らかで、かつ硬さもある瑪瑙で磨く工程は新寿堂独特のものだ。ノルティの高級版である「能率手帳ゴールド」などでは、小口に金や銀の箔を巻く。 ※ノルティ能率手帳の場合 『刷る』シェービングは、インドで食用とされているヤンピー(羊革)を加工していく(削ぐ)作業で、職人が一枚一枚ていねいに行っていく。濡らした革の裏面を、少しずつシェービング。能率手帳GOLDの場合、革は8mmの薄さで揃えられる。ヤンピーはやわらかく上質な革のため、表面に傷をつけないようにするのが難しい。 『断つ』刷り上がった紙の四隅を、断裁機で切り落とす。数百枚の紙の束を空気を抜きながらそろえ、幅わずか0.2mmのトンボ線を目安に、刃先のレーザーを平行に当てる。印刷用紙がわずかでも伸縮していたりゆがんでいると感じれば、束と機械の間に紙を挟み込み調整する。「紙も生き物だから伸縮は必然。だから断裁でそれをゼロにする」と担当者。断裁面を覆うトンボ線のグレー帯は、技術と精度の証だ。 『折る』断裁された紙を1枚につき3回折り返し、16ページの束にする。高速で折られていく束の罫線が左右のページでズレていないかを細かく検品する。紙厚によって、そして商品によって仕上がりが微妙に変化するが、常に安定させる技術は新寿堂の誇りだ。担当の樋山は、「目安のトンボ線に頼りすぎない。つねに絵柄をしっかり見て合わせることが大事」。これは新寿堂創成期からの伝統。機械は進化しても必ず自分の目で確認する作業は変わらない。 『合わせる』折を並べてページ順に重ねていく。「丁合い」と呼ばれる本工程を経て、手帳の全ページがまとめられる。 『綴じる』まとめられた折を綴じることで冊子になる。1年の酷使に耐えられるよう「糸かがり」という高強度の製本方法を採用している。 『固める』冊子の背に糊をつけてさらに補強。一方でしなやかな開閉にも配慮。そのバランスが難しい。 『貼る』手帳の中身と内表紙をつなぐために厚手の用紙を貼る「見返し貼り」。シワが出ないよう慎重に行う。 『巻く』百科事典にも使われる「寒冷紗」という補強テープなどを、固めた背表紙に貼り付け。補強に補強を重ねていく。 『彩る』仕上がった手帳は、汚れの防止を兼ねて小口(切断面)を美しく彩る※。手帳に合わせた指定の染料を刷毛で塗り重ね、瑪瑙で磨いて艶を出す。表面が滑らかで、かつ硬さもある瑪瑙で磨く工程は新寿堂独特のものだ。ノルティの高級版である「能率手帳ゴールド」などでは、小口に金や銀の箔を巻く。 ※ノルティ能率手帳の場合
『削ぐ』シェービングは、インドで食用とされているヤンピー(羊革)を加工していく(削ぐ)作業で、職人が一枚一枚ていねいに行っていく。濡らした革の裏面を、少しずつシェービング。能率手帳GOLDの場合、革は8mmの薄さで揃えられる。ヤンピーはやわらかく上質な革のため、表面に傷をつけないようにするのが難しい。 『染める』シェービングされた革は、タイコと呼ばれる染色機で染められる。一度に染める量は約200枚。3回の工程に分けられ、まず1.5時間タイコでまわした後、少し間をあけてから「染料」をつけて再びまわす。さらに、1.5時間後、また、異なる「染料」をかけて、三度タイコで1.5時間まわす。職人曰く、染色は長い時間をかけて行う工程で、特に能率手帳GOLDの染色は、普通の染色よりも時間がかかる。また、タイコに入れる前には、必ず革の状態を目で確かめることが大切だと語る。 『乾かす』染色された革は、専用の工場で、一枚ずつていねいにボイラーで乾燥。型を崩さないよう、表面に傷をつけないように細心の注意を払いながら、ネット張りでフラットな状態にして乾燥させていく。 『磨く』乾燥させた革に、グレージングと呼ばれる作業で艶出しを行う。職人が目で見た感覚、手で触れる感覚を頼りに、中心から外側へ螺旋を描くように、ていねいにグレージング。この時、革の表面に筋がつかないよう調整していく作業が難しいのだと職人は語る。多い時は、1日で100枚くらいの枚数をグレージングするそうだ。 『もむ』艶出しした後は、手もみで「絞(シボ)」と呼ばれるシワをつけていく。絞は職人の手作業によってつけられ、特に背筋の部分は絞が出にくく、表側からも念入りに手もみするそうだ。この時、絞のつなぎ目にムラが出ないよう調整するのだが、これには長年の経験で培われる職人の技術が必要だと言う。また、絞の大きさは力加減ではなく、革のやわらかさや薄さで決まると職人は語る。 『抜く』型抜きは、職人の手によって1枚ずつていねいに行われる。表面に傷があることもあるので、革の状態を確かめながら、1枚でも多く型が取れるよう見極めることが大切だ。また、背筋の部分は絞が出にくい箇所なので、注意深く見る必要がある。型を抜く箇所によって、同じヤンピーを使っていても、手帳の表情に違いが表れる。職人曰く、その違いこそ能率手帳GOLDの魅力だと言う。 『漉く』型抜きした革の周囲(ヘリ)を、折り返しやすいように薄く漉いていく。能率手帳GOLDの場合は、革の周囲の薄さは「0.2mm」と決められている。革によって硬さや厚さが違うため、革の薄さは職人が手の感覚で調整していく。50年以上培ってきた経験の成せる技である。多い時は、1日で600~700枚の革を漉く。もちろん、これだけの量をこなせるのは、職人の技術があってこそ。漉く際、表面に傷がつかないよう、屑革などを使って機器の状態を微調整するのも大事な仕事だという。 『見る』型抜きは、職人の手によって1枚ずつていねいに行われる。表面に傷があることもあるので、革の状態を確かめながら、1枚でも多く型が取れるよう見極めることが大切だ。また、背筋の部分は絞が出にくい箇所なので、注意深く見る必要がある。型を抜く箇所によって、同じヤンピーを使っていても、手帳の表情に違いが表れる。職人曰く、その違いこそ能率手帳GOLDの魅力だと言う。 『返す』コバ漉きで薄くしたヘリの部分にボンドを伸ばし、革を包むように折り返す。その際、地券紙をくるむよう、四隅をくるくる巻き込んでヒダを作る作業が難しい。早くしないとボンドが乾くのでスピードが求められる一方、四隅のヒダが美しく出るようていねい且つ繊細な仕事も求められる。ヘリ返しは、何度も練習を繰り返して身につける技術であり、「経験が必要だ。」と職人は語ってくれた。ヒダの数は、3~4本でまとめるのが、美しい表情に仕上げる秘訣だ。 『押す』革の表面に、能率手帳GOLDを象徴する金箔で年号を刻む。手帳の表情を決定づける工程のため、職人の表情にも緊張感が浮かぶ。年号は2桁で刻むのが、長年続いている能率手帳GOLDのこだわりだ。 『削ぐ』シェービングは、インドで食用とされているヤンピー(羊革)を加工していく(削ぐ)作業で、職人が一枚一枚ていねいに行っていく。濡らした革の裏面を、少しずつシェービング。能率手帳GOLDの場合、革は8mmの薄さで揃えられる。ヤンピーはやわらかく上質な革のため、表面に傷をつけないようにするのが難しい。 『染める』シェービングされた革は、タイコと呼ばれる染色機で染められる。一度に染める量は約200枚。3回の工程に分けられ、まず1.5時間タイコでまわした後、少し間をあけてから「染料」をつけて再びまわす。さらに、1.5時間後、また、異なる「染料」をかけて、三度タイコで1.5時間まわす。職人曰く、染色は長い時間をかけて行う工程で、特に能率手帳GOLDの染色は、普通の染色よりも時間がかかる。また、タイコに入れる前には、必ず革の状態を目で確かめることが大切だと語る。 『乾かす』染色された革は、専用の工場で、一枚ずつていねいにボイラーで乾燥。型を崩さないよう、表面に傷をつけないように細心の注意を払いながら、ネット張りでフラットな状態にして乾燥させていく。 『磨く』乾燥させた革に、グレージングと呼ばれる作業で艶出しを行う。職人が目で見た感覚、手で触れる感覚を頼りに、中心から外側へ螺旋を描くように、ていねいにグレージング。この時、革の表面に筋がつかないよう調整していく作業が難しいのだと職人は語る。多い時は、1日で100枚くらいの枚数をグレージングするそうだ。 『もむ』艶出しした後は、手もみで「絞(シボ)」と呼ばれるシワをつけていく。絞は職人の手作業によってつけられ、特に背筋の部分は絞が出にくく、表側からも念入りに手もみするそうだ。この時、絞のつなぎ目にムラが出ないよう調整するのだが、これには長年の経験で培われる職人の技術が必要だと言う。また、絞の大きさは力加減ではなく、革のやわらかさや薄さで決まると職人は語る。 『抜く』型抜きは、職人の手によって1枚ずつていねいに行われる。表面に傷があることもあるので、革の状態を確かめながら、1枚でも多く型が取れるよう見極めることが大切だ。また、背筋の部分は絞が出にくい箇所なので、注意深く見る必要がある。型を抜く箇所によって、同じヤンピーを使っていても、手帳の表情に違いが表れる。職人曰く、その違いこそ能率手帳GOLDの魅力だと言う。 『漉く』型抜きした革の周囲(ヘリ)を、折り返しやすいように薄く漉いていく。能率手帳GOLDの場合は、革の周囲の薄さは「0.2mm」と決められている。革によって硬さや厚さが違うため、革の薄さは職人が手の感覚で調整していく。50年以上培ってきた経験の成せる技である。多い時は、1日で600~700枚の革を漉く。もちろん、これだけの量をこなせるのは、職人の技術があってこそ。漉く際、表面に傷がつかないよう、屑革などを使って機器の状態を微調整するのも大事な仕事だという。 『見る』型抜きは、職人の手によって1枚ずつていねいに行われる。表面に傷があることもあるので、革の状態を確かめながら、1枚でも多く型が取れるよう見極めることが大切だ。また、背筋の部分は絞が出にくい箇所なので、注意深く見る必要がある。型を抜く箇所によって、同じヤンピーを使っていても、手帳の表情に違いが表れる。職人曰く、その違いこそ能率手帳GOLDの魅力だと言う。 『返す』コバ漉きで薄くしたヘリの部分にボンドを伸ばし、革を包むように折り返す。その際、地券紙をくるむよう、四隅をくるくる巻き込んでヒダを作る作業が難しい。早くしないとボンドが乾くのでスピードが求められる一方、四隅のヒダが美しく出るようていねい且つ繊細な仕事も求められる。ヘリ返しは、何度も練習を繰り返して身につける技術であり、「経験が必要だ。」と職人は語ってくれた。ヒダの数は、3~4本でまとめるのが、美しい表情に仕上げる秘訣だ。 『押す』革の表面に、能率手帳GOLDを象徴する金箔で年号を刻む。手帳の表情を決定づける工程のため、職人の表情にも緊張感が浮かぶ。年号は2桁で刻むのが、長年続いている能率手帳GOLDのこだわりだ。
『くるむ』手帳本体に専用の糊を薄めに伸ばし、革に貼り付けていく。貼り付けたら、傷つけないように手帳を板ではさみ、万力でしっかりと圧をかけて剥がれないようにする。機械ではなく、あえて手作業の万力を使うのは、革の表面を傷つけて表情が潰れないように、絶妙な力加減を調整しながら仕上げるためだという。多い時には、一人で1日200冊以上の手帳をくるむそうだ。能率手帳GOLDは、長い工程を経て、最後は人の手で完成する。 『くるむ』手帳本体に専用の糊を薄めに伸ばし、革に貼り付けていく。貼り付けたら、傷つけないように手帳を板ではさみ、万力でしっかりと圧をかけて剥がれないようにする。機械ではなく、あえて手作業の万力を使うのは、革の表面を傷つけて表情が潰れないように、絶妙な力加減を調整しながら仕上げるためだという。多い時には、一人で1日200冊以上の手帳をくるむそうだ。能率手帳GOLDは、長い工程を経て、最後は人の手で完成する。
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